169話 ページ19
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こちらに手を振りつつ離れてくM国幹部格のKC達。
無意識に動く手に違和感もなく接していた。
どこか糸が切れて肩を引っ張られた。
目線の先にはちょっと大人びたきりやんが立っていた。
ボーッとしつつ声を出そうとするが、上手く出せずにかすれ声が出る。
きりやん「M国に何されたの。M国と何を話してた？何を強制された？」
「わ、わか、わから、ない…」
きりやん「…ねぇA、人名は出てきた？」
「！で、出てきた……気が…」
最後に見た姿は泣き崩れて自身の心臓にナイフを突き立てていた姿。
そうだ、あいつだ。
何でこんな記憶が？
「コンタミ……コンタミを見つけたら早急にM国に連絡してくれ、と。あれは……彼らの…モノ……？だから？」
きりやん「…分かった、ありがとA……決心ついた。ねっ、A？どこまで忘れてるの。」
どこまで、忘れてるの？
悲しげな表情をされ、じっと見つめられる。
頭を押さえつつ忘れているものを思い出そうとするが何かが脳みそを走り抜けて激痛が襲う。
ふらつくAを支えつつAの耳元で話してく。
きりやん「ねぇA…本当に忘れちゃったんだ。いや、消されたって言った方がいいよね。無理させてごめんねA。」
「やん、君……っ？一体何の事をｯ…」
Aを抱き抱えて城に入っていく。
精鋭兵「きりやん様、トントン様が応接室でお待ちです。」
きりやん「分かった。あ、A？このままベッドまで運びたいんだけど俺やる事あるからシャークんに運んでもらって。」
「ああ……いや、1人で歩ける。」
自分から降りようときりやんの胸に手を当てて、力を入れると頭上から小さく悲鳴が上がる。
すぐ見ると痛そうに固まっていた。
「だ、大丈夫かｯ……？」
きりやん「大丈夫ｯ…大丈夫。Aこそふらついてたんだから言うこと聞いてシャークんに支えてもらって。」
「わ、分かった…」
こんな子だっただろうか。
応接室に足を進めるきりやんの後ろ姿を横目に側まで来ていたシャークんに抱えられて部屋に歩いてく。
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乾(プロフ) - m and m sさん» コメント誠にありがとうございます🙇♀️ ﾜｰ!!ありがとうございます〜…!!最近多忙なので超ゆっくり更新ですが、頑張ります👍 (2023年2月27日 23時) (
レス) id: 1cb24a78b9 (このIDを非表示/違反報告)
m and m s(プロフ) - 今までで読んできた小説の中で一番面白いです！これからも無理せず頑張ってください！ (2023年2月26日 12時) (レス) id: ee1b1356d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾
| 作成日時：2023年1月6日 19時
