５人と私の奇妙な関係(Retry)

妄想 ページ47

コーヒーを飲みながらゲームをしているニノの隣で洗濯物を畳んでいた。



老夫婦みたいな穏やかな時間。



まったりしていて、会話がなくても息苦しくなくて、



相手の存在を息遣いで感じて。







気付かれないように横目で、綺麗な横顔を見つめる。



白くて、綺麗な肌。



２０歳でも、高校生でも、下手したら中学生でも通りそうな顔立ち。



第二関節までセーターの袖を引っ張り、



少しだけ覗かせた指先で器用にコントローラーを操作している。





ニノが旦那さんだったら…。



きっと普段はゲームに夢中でかまってくれないんだろうなぁ。



でも、ふとした瞬間に「愛してるからね」なんて言われて、



拗ねてたはずなのに、その言葉が嬉しくて拗ねていられなくなって。




我慢できずに抱きついたら、視線はゲームから外さないまま、仕方ねぇなぁみたいに頭をぽんぽんってされて。



そうやって手のひらでコロコロ転がされるのかな？





それとも…







ニノ「そんなじぃーっと見られたら穴開くだろ」



…え？



耳を少しだけ赤くしたニノと目が合う。



ニノ「どうした？惚れた？」




A「…惚れてない！」



ニノ「っとに素直じゃねぇなぁ」



なんて言いながら頭をがしがしされて。



なんで耳赤いの？なんて聞けなくて、されるがままになっていた。

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