５人と私の奇妙な関係(Retry)

寝起き ページ27

淡いベージュの布団をぽってりした下唇のすぐ下まですっぽりと被り、


すーすー寝息をたててる潤くん。



A「潤くん？」



潤「んんんー…」



眉間に皺を寄せて目をぎゅって瞑っている。



…可愛い。




A「もしもーし？潤くん？」



潤「うう…ん…Aちゃ…？」



あ、良かった！



この調子だとすぐ覚醒しそう。



そんな寝起き悪くないじゃない。




A「はい、起きましょう？




みんな待って…うきゃっ！」





潤くんを起こすために屈めていた腰をがしっと掴まれ、



一瞬宙に浮いたあと



潤くんの隣にふわりとおろされた。





潤「寝よ？」



何事もなかったかのように目を瞑って優しく微笑んでいて。



そんな潤くんを朝日が優しく照らす。





…これが天使か。








多分、しばらく見つめていた。



じぃーっと潤くんの顔を見ていたはずなのに、



見ていたかったのに、





ニノの「ミイラ取りのミイラさん？」っていつもより低い声で目が覚めた。



A「…はっ！」



ニノ「はっ！じゃないですよ、ったく。ほら、Ｊも起きて」



潤「ニノ…あと10分…」



ニノ「10分後には社長のとこ行きますよ」



潤「ううーん…起きっかぁ…」



ニノ「早くしないと社長出ちゃうからね」



潤「…うん。顔洗ってくる」



潤くんが重たい足取りで部屋から出ていった。







A「…ごめんなさい」



ニノ「お詫び期待してっから」



…お詫びって、なに？

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