５人と私の奇妙な関係(Retry)

二日酔い ページ21

あたま…ガンガンする。



トイレも行きたいし、喉渇いた…。



のっそりと頭を極力揺らさないように腰から起き上がる。



ベッドサイドには、胃腸薬とミネラルウォーターとが置いてあり、



その下には『冷蔵庫にグレープフルーツジュース入ってるから絶対飲め。今日はみんな休み。松本』と殴り書かれた紙。



胃腸薬を水で流し込み周りを見渡すと、翔ちゃんと潤くんがそれぞれ丸まって爆睡していて。



その優しさに口許の筋肉が緩んでいった。






トイレを済ませ、グレープフルーツジュースを飲む。



少し、爽やかな気持ちになった気がする。



まだ朝の5時だ。



みんなも起きてこなさそう。






どうしようかな？



ベッド戻って二度寝しちゃったら、起きたらもうみんな帰ってしまってるかも。



ソファーに寝そべる。



未だに信じられない。



あの嵐が、２日もうちに泊まって。



そんなことより、２日とも先に爆睡してなんの着衣の乱れもない私って女としてどうなの…？



いや、パジャマは少し乱れてたけど、



いつもの寝相の悪さが原因なのは一目瞭然だもん。



あぁ駄目だ凹んできた。



お風呂入ろう。




そうだ、お湯にゆっくり浸かったらお酒も抜けるし、



気分も一新できるだろう。







早速起き上がって浴槽にお湯を溜める。



入浴剤も入れよう。



あったかい…ホッとする。







ボーッと肌を撫でていると、



カタンとドアがあいた。



「え？あれ？」

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