５人と私の奇妙な関係(Retry)

買い物 ページ13

A「さっき、元婚約者に会ったんですよ。


それで、潤くんに撃退していただいたんです」




再び機嫌悪くなった櫻井さんに、懸命に話し掛ける。



潤「なんかやつれてたよな」



A「無精髭生えて、汚くなってましたね」



櫻井「…無精髭？グレーのスウェット着てた？」



A「え？あ、はい」



櫻井「俺見たわ！エレベーターから降りたらいた！


だからキョロキョロと外と俺見てたんだぁ…」



潤「マジ？翔くんだって、バレた？」




櫻井「あぁ、多分。松潤と見比べられたし」



潤「マジかぁ。恋人作戦、嘘だって気付かれたかも…」



櫻井「恋人…作戦？」



潤「そう、俺の女だからもう手出すなよって」




櫻井「だから肩抱いてたの？」



潤「うん」



櫻井「潤くんって呼ぶのも？」



潤「付き合ってるのに松本さんはおかしいだろってさっき話して…」



櫻井「マジかぁ！そうなら早く教えてくれよ！


あ、Aちゃん、俺のことも翔ちゃんって呼んでいいよ？」



潤「…は？」



櫻井さんが急に元気になった。



全然意味わかんない。



気分屋さん…？




櫻井「ほら、翔ちゃんって？リピートアフターミー。翔ちゃん」



A「翔…さん？」



櫻井「ノー！翔ちゃん！」



A「翔…ちゃん」



櫻井「イエス！イエス！翔さんも悪くないよ？」



A「はあ…」




いきなりハイテンションになった櫻…翔ちゃんと、


呆れ果てている潤くん。



日常茶飯事なのかしら？






スーパーについてカートを押しながら３人で歩く。


翔「ビール持ってくる」



お酒のコーナーへまっしぐら。





A「翔ちゃんって、あんな気分屋さんなんですか？」



潤「いや、今日の翔くんはわけわかんねぇ。


ねぇ、カニクリームコロッケ作って？」



A「…え？」



カニクリームコロッケなんて作ったことないし、


レシピすらわかんない…。




潤「ね、カニ缶で良いから」



A「はい」



カニクリームコロッケと唐揚げ、ハンバーグの材料を買う。


それに、お米やパン、パスタなど。


６人分となるとかなりの量で。




そこにビール２ケースとワインや日本酒を抱えよちよちと歩く翔ちゃんが合流する。



翔「すっげー量だな！」



潤「翔くん、それ持って部屋まで行ける？」



翔「…頑張るわ」




レジを済ませ、３人で両手に荷物を抱えひーひー言いながらも



良い雰囲気で部屋へと向かった。

ご飯~雅紀~→←歴然の差~翔~

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