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OMISIDE





うまく歌えない。
思った声が出ない。
デビューしてからもう何年も経っているのに。
人気や知名度に反して焦る気持ち。
レコーディング中に休憩をもらい外の空気を吸いに行く。


事務所前にはファンの子達がちらほらと見え、裏口から外に出て建物に囲まれた路地を進み、はぁーっと大きく深呼吸をしてみる。


「〜〜いいんだよ〜」


次のシングルを口ずさんで空を見上げる。
サングラス越しの空。
見慣れたその空。


こんな所で立ち止まってちゃだめなんだよ。
俺らにはまだまだ叶えたい夢がたくさんあるんだ。


戻るか。と事務所の方へ足を進めるとベンチに座って美味しそうにサンドイッチを食べる女性が目に入った。


なに、あの人。
サンドイッチ食べてるだけでなんであんな笑顔なの?
隆二かよ。
ついふきだしてしまった。


顔はかなり幼いようだけど、スーツにパンプスってことは仕事中で時間的にランチかな?
邪魔するのも悪いし少し離れたベンチに座る。
なんでかな?
なんとなく彼女の食事する姿をもう少し見ていたかった。
具体的にいえば彼女じゃなくてもよかったのかもしれない。
ただ本当にふわっとあたたかくなるような雰囲気に浸っていたかった。


見すぎるのもよくないと思い、ちらちらと目線をやると、俺なんか眼中になく笑顔で食べ続ける彼女。
あー腹減ってきたかも。
俺もサンドイッチ食いてぇな。






「...ひいちゃいますよ。」


「...っわ、...っくりした...」


さっきまで離れた所にいた彼女が目の前にしゃがんでいる。
え、俺寝てた?
なんかすげーふわふわする。この感じ気持ちいい。


目の前の彼女も同じ事を思ったようでなんか照れ臭い。
少しぼーっとする頭をふって咄嗟に行ってしまいそうな彼女の手首を掴んだ。




...

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 登坂広臣 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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あお(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます。満足していただけるように頑張ります。 (2019年12月18日 11時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 話が面白くて続きが楽しみです((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月17日 23時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます。かなりゆっくりになると思いますが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 初めまして!一気読みしてストーリーの純粋さが気に入って登録させて頂きました笑グイグイ行く岩田サンいいね〜私は臣くん推しだからこの先が楽しみです。焦らずゆっくりと素敵な作品作ってくださいね、更新お待ちしております (2019年12月7日 20時) (レス) id: fc5b4935bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あお | 作成日時:2019年11月26日 23時

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