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OMISIDE





走り去るAさんの名前を呼んで追いかけようと思ったら、岩ちゃんに腕を引っ張られた。


「ごめん岩ちゃん、行かせて。」

「無理っすね。何があったか知んないっすけど中途半端なことしてAさん傷つけるのやめてもらえます?」



...何も言い返せなかった。
Aさんを追いかけたであろう岩ちゃんを見ていることしか出来なかった。






「責めるつもりはないけど、岩ちゃんが正しいな。」

直人さんの言葉に、頷くことしか出来ない。
俺がちゃんとしてれば彼女を傷つけることはなかった。
彼女の優しさに甘えて、片付けなきゃいけない問題を後回しにした。


「Aさんと何があったの?」

そう隆二に聞かれ全部話した。
初めて会った時のこと。
家に泊めたこと。
抱きしめてくれた時のこと。
打ち合わせ中や、会話の内容も伝えられるかぎり伝えた。
たまにちゃちゃを入れながらも真剣に聞いてくれる2人。


一通り話すと、直人さんが

「そりゃ、惚れるわ。あの臣がそんなに素直になれるとはね。けどとりあえずお前俺に送ってったって嘘ついたから今日おごりな?」

そう言って笑った。

「Aさんのことはわかったけど、チエちゃんどうすんの?別れられんの?」

隆二の質問に大きくため息をついた。

「チエはさ、三代目の登坂広臣が好きなんだよ。」

付き合って半年。
モデルで見た目は申し分ないし、なんとなく付き合ったけど束縛が激しかったり一緒に外に出たがったりする。
匂わせ?っていうの?
1回俺のアクセサリーを自分のインスタにあげていたことがあってすげー喧嘩した。


「たまに売名なんじゃねーかなって思う。」

ここに来る前も別れ話をしてきたところだった。
絶対に別れないと言われて、強く言えない俺は本当に情けない。


「あんまりひどいなら事務所に言えよ?」

「ってか、ごめん。チエちゃんのことAさんに話したの俺らだ。」

「それは全然。俺が悪いことに変わりないし。」

「まぁ、聞いたからには全力で応援するから。岩ちゃんも本気っぽいけどな。」


そう直人さんが言うから、ついつい苦笑い。
俺を止める岩ちゃんはまじだった。


「俺も今、臣から話聞いてなかったらうっかりAさんのこと好きになってたかも。」


へへっといつものニャンちゅうスマイルで笑う隆二。


こっちは全然笑えねーから。


「俺はお前らを信じてるよ。」


直人さんの言葉に大きく頷いてみせた。





...

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 登坂広臣 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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あお(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます。満足していただけるように頑張ります。 (2019年12月18日 11時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 話が面白くて続きが楽しみです((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月17日 23時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます。かなりゆっくりになると思いますが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 初めまして!一気読みしてストーリーの純粋さが気に入って登録させて頂きました笑グイグイ行く岩田サンいいね〜私は臣くん推しだからこの先が楽しみです。焦らずゆっくりと素敵な作品作ってくださいね、更新お待ちしております (2019年12月7日 20時) (レス) id: fc5b4935bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あお | 作成日時:2019年11月26日 23時

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