Ｎｏ．４９ ページ50
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目を覚ましたのは木の葉の病院のベッドの上だった。
『……あれ、』
「目が、覚めたのか…？」
起き上がらず天井をボーッと見つめていると
隣から声が聞こえてきた。
顔だけ向けるとそこには
『綱手、様…？』
「あぁ。任務ご苦労だった」
任務、という言葉を聞いてドキッとした。
そういえば任務……！
任務はどうなって、
『う”……っ』
起き上がろうとするも体が言うことを聞かず、
再びベッドに戻ってしまった。
「無理に起きるな。皆は無事だ
…お前、またチャクラ止めただろう？」
『……！』
「お前がこれだけ寝込むということはそういうことだ…
違うか？」
『……すみません』
って待って。“これだけ寝込む”？
『私は、どれくらい寝てて…』
「1週間ちょっとだ。
カカシももう回復してナルトの修行に付き合っている」
『……！』
ってことは、カカシもどこか悪かったってことかな
私と一緒になって寝込んでた……？
思い当たるのは《万華鏡写輪眼》。
『カカシのあの技は、まだ不完全なんですかね』
「……まぁ、使いこなすにはまだ時間が必要だろうな」
『そうですか……』
そういえば、デイダラは……自爆したんだっけ…
『……あの、ビンゴ･ブックを…
見せていただけないですか……最新のヤツで、』
「……持ってこさせる」
『ありがとう、ございます……』
綱手様は少し沈黙を残したあと部屋を出ていった。
私の雰囲気が暗かったからかな…
綱手様には心配を掛けてしまったかもしれない。
「失礼します、Aさん」
『！シズネさん』
「ビンゴ･ブックをお持ちしました…」
ビンゴ･ブックを私に手渡してきたシズネさんにありがとうございます、と声をかけると笑みを零して部屋を出ていった。
「無理だけはしないで下さいね」と。
無理はしてなくて……
無理してるって言ったら、私の周りの人だよな…と
カカシメンバーを思い出す。
『……、』
ブックを1ページずつ、ゆっくりとめくっていく。
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続編いきます！('ε' )
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作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2022年12月10日 0時
