Ｎｏ．４８ ページ49
･
ーデイダラside
声が聞こえてくると思いきや。
「手を離せコノヤロー」
「！」
そこには見慣れた2人がいた。
トビとゼツか
肩で呼吸をしながら近づいていく。
「あ！生きてた！」
「…人柱力ハドウシタ？」
トビは相変わらずイラつくがとりあえず無視して答える。
「オレのノルマは終わってんだろ…うん」
「アララ…ギリギリじゃないっすかデイダラさん
大丈夫…？じゃあないか…」
「……。
トビ…仏の顔も三度までだ。次何か言ってみろ…
てめーの死因はオレが決めるぞ…うん」
「って…どうせ
バカなのか分かってて言っているのか。
どっちにしろコイツは人を煽るのが上手いようだ…
「ソレ…3度目ダ。」
今更ハッとしてももう遅い。
「窒息死だ…うん」
「ぐぇっ……！」
ゼツも姿を消し、しばらくしてから解放してやると
喉を擦りながらトビがまた口を開いた。
またどうでもいい事をオレの癪に障るような言い方で言いやがるんだろうな……と思っていると。
「ところでデイダラさん、女でも出来たんですか？」
「…女？」
「コーコ！見てみて下さい！」
「…？」
自身の首を指でトントン叩くトビ。
つか、もう親指に“玉”の指輪…
もう回収したのか。
つーことはこれからの相方は…こいつって事か。
マジかよ…
「んな事言われても…自分では見えねーよ」
「これどうぞ」
「……」
なんで鏡まで持ってやがんだコイツ。
用意周到すぎだろ
そんな事を思いつつも手渡された鏡で首を映す。
「…あ？んだこれ」
「キスマーク…ですよね？薄いですけど。
吸う力が弱いって事は…
相手は女ですよね？ね？もちろん？」
クネクネと動きながら手でハートマークを作るトビを鏡で殴り、今までの事を良く思い出す。
「……！あの時か！」
Aに違いねぇ。
確かあの時、仕返しとか言ってたな……
……フン
「……あいつもやるねぇ」
「え！ちょ、待って下さいよー！
デイダラセンパーイ！あいつって誰ですかー！！」
「仕方ねぇ、会いに行ってやるか」
どーせオレは自爆したとか思い込んでるだろうし
ま、気にしてねーかもしれねえが
……。
「ま、ドッキリくらいにはなんだろ…うん」
ただ顔を合わせに行くだけなのに…なんだコレ。
死ぬなって言われてんのに…
キレられっかなぁ…
生きてるけど。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2022年12月10日 0時
