No.47 ページ48
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『……あれっ?』
……何も襲ってこない。
恐る恐る目を開けるとそこには……
……“何”も無かった。
一瞬、ズズズ……と消えていく空間を目にした。
『……カカシ、』
ガクッと体勢を崩したカカシを支えるナルト。
なるほと、万華鏡写輪眼の力か。
デイダラは……。
「いったい……何をしたの……?」
初めてそれを見たサクラが問う。
「爆発ごと…別の空間へ飛ばした……
それよりみんな無事か……?」
『大丈夫』
私は特に何もしてないし……。
『……ぁれ』
ぐにゃっと視界が歪む。
まだ万華鏡写輪眼の力が……?
「おい、A…!」
『……あ……さっきチャクラ止めてたせいだ……』
止めてたチャクラを急に体に流したせいで
痺れが一気に回ったみたい。
こんな所でまた……迷惑は……
__ドサッ
「……!」
ここから私の記憶はない___
*
___その頃。
ある場所の地面がボコボコと盛り上がる。
「プハッ…」
そこから顔を出したのはデイダラだった。
「……。
(まったく…
とっておきの“自爆分身”まで食い取られるとはな…
…まぁあれが陽動になってなんとか逃げれはしたが)」
遠くを見上げる彼のその目に浮かぶのは
果たしてどんな色なのか。
「んー……持ってかれたのは……
ヒジの辺りだけだったなァ…
落っことした右手と指輪は探さねーとな…うん」
森に向かってゆっくりと歩き出すデイダラ。
「……つかアイツ、
オレが死んだとか思ってねぇだろうな…うん」
自爆したし、とボヤく。
森を進むと聞き覚えのある声がデイダラの元に届いた。
「アレレ?
デイダラさんもやられちゃったみたいですね」
仮面を付けた男が落ちているデイダラの手を掴む。
「あの人絶対、死因は爆死ですよ…ゼツさん
その辺に肉片落ちてんじゃないっスかね…クク」
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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時