No.44 ページ45
・
カカシの様子も……
かなり疲弊してるみたい。
それもそうか……万華鏡写輪眼使ったんだから
『カカシ!大丈夫?』
「あぁ…何とかな
お前は何もされてないか?」
肩で呼吸してるくせに、私の心配をしてくれる。
てか、何もされてないっていうか…
私がデイダラに“何か”したんだけどね…
あれって男を襲ったことになるのかな?
今思い出すと恥ずかしい……やめておけばよかった。
ナルトは鳥の口から我愛羅を取り出そうと
必死に掻き出してる。
デイダラは……
真剣な顔でこちらを見ていた。
「(右腕まで…これじゃ術も使えねぇ…
…これまでか…)」
『……』
「(……ふっ、アイツの目
また腕の心配してやがんな…うん
全く、敵か味方かどっちだよ。うん)」
『……』
腕が無いままどうするのだろうか?
何か考えでもあるのかな…
でもこんなの予想外だっただろう。
「…………。
(しかし…イタチ並の瞳術を使う奴がいやがるとはな…
この人柱力は大したことねェ)
「(それより問題なのはカカシだな…うん)」
……睨み合いが続く中。
どうやらナルトが鳥の中から我愛羅を取り出す事に成功したようだ。
しかし、その表情から汲み取れるのはやはり……。
「ぶん殴ってやる…」
怒りをあらわにした表情でそう言ったナルト。
『ナルト……』
そのとき。
その言葉を耳にしたデイダラが少し笑みを浮かべる。
「分かった分かった
近いうち また相手してやるよ…うん」
デイダラもデイダラである。
この状況で、そんな悪い笑みを浮かべて、
それ以上煽んない方が……
ほら、ナルトが……。
「油断しすぎだよ」
カカシがそう言い終わる頃に気づいたようだ。
ナルトがデイダラの後ろで硬く拳を握っている……。
「しまった……!」
ナルトが振り返ったデイダラの頬を殴ったと同時に
ガッ!と強い音が聞こえた。
「“影分身”!!」
落ちていくデイダラの四方に
ナルトが4人分の影分身を作り出した。
その4人のナルトは1人ずつデイダラの
右足、左足、右肩、左肩……
それぞれを掴み地面にたたき落とす__
・
70人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時