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No.42 ページ43





……段々痺れの効果が切れてきた。
デイダラに勘づかれないように手を開いたり閉じたりして確認。





「(さて…人柱力をやるとは言ったが
もう起爆粘土もねーし
あのコピー忍者のカカシまでついてやがる)」




チラッとデイダラが私を見た。



動けるの…ばれた?
……いや、それは大丈夫そうだ。





「どうするもんかね…うん」






そのとき。




「待てって言ってんでしょ!」


カカシよりも先行くナルトをカカシが止めた。




「大丈夫だ…アイツら2人は必ず取り戻す」


「…!」


「だから落ち着け!ったく…」






『ふたりとも……』



「フン…」





下を見下ろすデイダラの、私を抱えている腕が緩んだ。



今だ………!





『テイヤッッッ』


「……!?」






どさり。



デイダラを私側に引っ張って転ばせ、
その上からデイダラの肩を押さえつけた。





「なっ……おま、もう動けんのか…!?」



『痺れや軽い毒なら…
チャクラ操作でしばらくチャクラを止めて分解できる…
それが出来るのは私だけ、だけど!』



「!」




グイッとマントの襟部分をはだけさせる。
言い方、ちょっとアレだけど。


この角度だったら下にいるふたりからは見えないと思う




「おい!なにすんっ…」


『仕返しだよ。オメーも恥をかけ』




そう言ってデイダラの首に顔を埋めた。




「…!」




……コイツにも付けてやった。
私の首と鎖骨に付いてるものを一つだけだけど。



顔を上げると、
ポカン…とした表情のままのデイダラと目が合う。





……あれ、意外と無反応…



「…、」



それからハッとしたかと思えばデイダラは
下にいるふたりを見下ろした。



…私の事は無視かよ。





「…アイツらの会話…チッ
この距離だと聞こえねぇな…うん」




私に押さえつけられてるって言うのにこの余裕。




「あのガキ…すっかり大人しくなったが…
……何を企んでる…うん」





つられて私も見下ろすと、確かにナルトがさっきまでとは違ってすっかり大人しくなってる。

何か作戦でも立てたのだろうか?





「カカシ先生…まだかよ!?」


「そう焦るなってば…
オレはお前ほどチャクラを持ってないからな
時間がかかるんだよ…けど」





……写輪眼側の目の前で印を結んでる……


……まさか!





『……《鏡眼》!!』



閉じていた目を開いたカカシ。
その目は写輪眼ではなく……



『……!』





あれは万華鏡写輪眼…!






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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時

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