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No.33 ページ34






屋根であのイチャイチャ……なんだっけ、
変な本を読んでいるカカシ。

の、隣に座る私。





すぐ横の室内からは懐かしいナルトの声が聞こえてくる。





『まだ入んないの?』



「ここで待ってるの。」



『ふぅん…』





じゃ、私も待ってよ。
同期達の再会の喜びの邪魔はしたくないしね。





__ガラッ。



『!』



「カカシ先生!…と、A!」





いきなり、窓を開けてナルトが顔を出した。

うわ、めちゃくちゃ懐かしい顔……
だけどどこか大人びてる。



「よっ!」



『久しぶり!』



「先生もAも、全然変わってねぇってばよ!
いやAは…もっと美人に、」


「ナルト。」




なにか言いかけたナルトを
名前を呼ぶだけで牽制したサクラ。


いや、サクラってこんな怖かったっけ……
お陰でナルトも冷や汗かいてる。




「あ!そうだ。あのさ!あのさ!
カカシ先生にプレゼントがあんだってばよ」


「…ん?」



何やらゴソゴソとポーチを漁り出すナルト。

あのカカシが欲しがるものって言えば…




「……なにィ……!
お、お前……こここれは……」



『反応おもろ』




しかもあれかよ。
さっき読んでた本の続編かなにかだろどうせ。




そんなカカシとナルトのやり取りを横目に
窓から部屋に入る。





「よし!お楽しみはその辺で終わりだ!カカシ」


続いて綱手様も自席へと戻り、
カカシたちもそれぞれ入ってくる。



な、なになに。
今からなにか話し合いでもする感じ?



まだちょっと状況が読めてない。




「俺が相手するのは……ナルト、サクラ、お前ら2人だ」



「えっ…カカシ先生が相手?」


…と、呟いたナルト。
どうやら2人も???状態のよう。




「カカシ相手にどれだけやれるか…
その結果によって今後のお前たちの処遇を決める。
サクラ…
お前とて無駄に私の元で過ごしたわけではあるまい」


「ハイ!」



なるほど……
修行の結果…今の実力を見るってワケか。





「そしてA」


『へっ?』




突然名を呼ばれて肩をビクつかせる。


なんで私?
どこから私?



私までなにかさせられるのか?





「お前には別の任務を言い渡す」



『……エ』



「木の葉から約2日ほどかかるが…砂の国の方向にある小さな里に行き、ある酒を調達してきて欲しい」



『ふ、2日……デスネ……ハハッ』






私とて任務から戻ったばかりなんですが……()







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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時

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