Ｎｏ．２９ ページ30
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『ただいまぁぁぁー！！』
大声で叫びながら木の葉の門をくぐる。
何日ぶりかの帰国だし、
誰かひとりくらいは私が任務で死んだとか思ってそう。
「随分と遅かったじゃないか…A」
『！』
でた、第1の保護者
やっぱり1番のお出迎えはこの人だった。
『カカシせんせー』
「よっ。」
相変わらずあの変な本を持ってるし。
「お前にしては珍しく怪我しているな…
しかも珍しく治療までされているとは。」
『いやそんなに珍しいかよ。』
珍しいをそんな強調すな。
あ、ちなみに第2の保護者はデイダラって事で。
それ聞いたら怒るだろうけど。
オイラが1番だ!!とか言いそう…。ふふ、
「いい事でもあったか？」
1人で笑っていると私の顔を覗き込んできたカカシ。
2人の時は大体呼び捨てだ。
呼ぶのめんどいから。()
「……って、お前それ、」
『え？』
急に真顔になったと思いきや、
カカシは私の首に手を伸ばしてきた。
そしてその指が私の鎖骨辺りと首筋をスッと撫でる。
「……、」
『どしたの？なにか付いてる？』
「……いいや？」
にしてはカカシの纏う雰囲気が怖いけど。
「任務はどうだったんだ？
『う、うん……よ、余裕……』
なんて言うか目が怖い。
圧がヤバい。
もしや、共闘というか……別の誰かと過ごしてたってことがバレてるとかないよね？…
「……」
突然迫ってきたカカシの顔。
いや、近っ!!
「(…この香り、)」
鼻スンスンしてる……
もしや……か、香りまで！？
デイダラの香り移ってたらまずい……!!
『あ、そ、そうだあ！
綱手様のとこに行かなきゃァ！』
「あからさまだな」
バレたらまずいからな!!
『じゃあねっ!!』
とりあえずカカシから離れ、綱手様の元にダッシュ。
この辺りは忍では無い一般人も多いから
屋根に登って移動するのはやめておこう。
急ぎの時とかは仕方ないけど。
それにしても、カカシのあの驚き様……
私の首になにか付いてたかな。
後で確認してみることにして。
向こうからこちらに向かって歩いてくるあの子は……
……サクラ？
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作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2022年12月10日 0時
