Ｎｏ．２３ ページ24
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「木の葉の《鏡眼》の持ち主
A殿とお見受けする＿＿」
『知り合いでしたっけ…どちら様でしたでしょうか』
「……」
眼光鋭い視線が突き刺さる。
まじで、私何かしたっけ？
「先日はどうも世話になったなぁ…
俺たちの仲間を肉片にしやがって」
『…先日？肉片？
……あ。』
デイダラに受け止めて貰ったあの日の事か。
任務で殺した相手の仲間たち…追っ手を
デイダラの爆発で木っ端微塵にしたアレ。
『いや…だって、任務だし』
「うるせぇ…！同じ目に遭わせてやるよ」
どうやら相当お怒りの様子。
でも私は私で動けないし、これはちょっとまずいかも。
『うっぷ』
「…なんだ？酔ってんのか？」
『食べ物酔い……』
よろ…と立ち上がると、目の前の男たちはニヤニヤとしてそれぞれ武器を持ってる。
まぁ、これだけの人数だから余裕ぶってんだろうな。
『体調不良の女ひとり相手にズルくない？』
ここはいくら私と言えど(自過剰)
ちょっときついかもしれない。
相手は全員抜け忍の上忍レベルの忍だ。
一人一人が今回の任務の相手と同じレベルって事。
デイダラが来るまで時間を稼ぐか…
いや、彼は無関係だ。
これ以上迷惑をかける訳にも行かないし、
私ひとりで片すしかない。
『…ッ』
よろめく足をしっかりと保つ。
デイダラからも屋台からも離れた場所……
あそこか。
反対側にある湖らしき開けた場所が見えた。
相手の攻撃をかわしながらその場所目掛けて走っていく。
『っ…火遁＿＿』
「水遁＿＿」
どんな技を使っても、質より人数で打ち消される。
『っ……《鏡花水月》＿＿』
もう1人の“私”を創り出した。
これでちょっとは楽になる…かな
ずっと《鏡眼》を使ったまま戦っているから
チャクラもどんどん減っていく。
『……う”っ…！』
蹴りを食らうも何とか腕でガードできた……が、
その勢いのまま壁に背中から激突。
「ははは…！
天才とは言えど多数でかかればこんなモノか。」
「おい、顔は傷つけんなよ…
こいつの首は換金所に持っていくんだからなァ」
「その前に楽しむんだろ!!ははは」
『っ……ゲホッ』
うえっ。
さっき食べたものが出てきそう…。
『ジジイが！そのハゲ頭にゲロぶちまけんぞ!!』
「な、なんだとォ！？」
このジジイたちの反応、ちょっと面白いかも。
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作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2022年12月10日 0時
