検索窓
今日:29 hit、昨日:10 hit、合計:24,554 hit

No.12 ページ13





「言ってなかったか?うん?」


『聞いてない』



同い年っぽいとは思ってたけど、実際何歳なんだろう?




「19」


『…へ』




まさかのピッタリ同い年だった。



『ふ、フーン?』


「なんだよ」



なんでもないけど。
あれ、なんか急に…またじわぁって頬に熱が上ってきた。





私の様子がおかしいからか、
残りのご飯を一気にかき込むデイダラ。




「ん、ごちそーさん。行くぞ、うん」



テーブルに代金を置いて立ち上がったデイダラはひとり店の外に出ていこうとする。




私もお金……あ、まずい。持ってきていない。
ハッとしてデイダラが置いた金に目を向けてみると。




……ん?あれ??



『…あれ!!』


「…なんだよ」



眉を寄せて振り返った彼とお金を交互に見遣る私。




『デイダラ…もしかして計算できない……?』


「…はぁ?」


『なんかお金倍置いてあるんだけど…』


「おめェも分も一緒に払ってんだよ!!うん!!」


『!?』





な、なに…!?
この服と、このご飯代まで…!?


めちゃくちゃ驚いていると



「夫婦って設定なのに割り勘だったらヘンだろ、…うん」


ふいっとあっちを向いてしまった。





『……!!あ、ありがとう…』



「早くしろ、うん」




急いで駆け寄り、デイダラの隣でオバチャンに貰ったチラシを眺めながら歩く。





「行きてぇのか?」


『…ちょっとね。開催は明日だけみたい』


「……ッチ。んじゃ、あの里の案内じゃなくてココの里の散策でもいいぜ。うん」




デイダラって重罪人だよね??
こんな優しくていいの?


明日が楽しみだからだろうか?
なぜかドキドキ高鳴る胸を抑えながら、
高テンションで宿へと戻った私であった。





そういや、里に任務成功の連絡はまだしてないけど…
ま、いっか。



抜け忍と居るってバレたら絶対捕らえろ、または殺せって命令が来るだろうし



私は自分の命も惜しいし、なんていうか…
デイダラには死んでほしくないっていうか、?





『こんなの忍者失格だな』



「……?」







No.13→←No.11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。