【マサイ】コーヒーの香りに包まれて2【Fischer's】

嫉妬 ページ4

｢今、不安に思ったこと言って？｣

目を見て、そんなことを言われた。
すると勝手に、口からポロポロ言葉が出てきた。

｢私なんかでいいのかな。｣

｢俺はAといたい。｣

｢私よりウオタミさん？たちの方がマサイくんのことを知ってることが悔しい。｣

｢これからたくさん俺が直々に教えてやる。｣

｢嫉妬してるみたいでごめんね。｣

｢これからはちゃんと言えよ？ちゃんと2人で話し合おう？｣

私が不安だと思ったことを口に出したら、それに全部私の不安をかき消す言葉をかけてくれた。
もうこれ以上不安に思うことはないと思って私は決めた。

｢マサイくん。私ウオタミさん達に彼女って言う。｣

そう言うとマサイくんは驚いた様子で目を見開いていた。

｢だって。私のマサイくんってちゃんと言っておきたいもん…｣

後ろの方、恥ずかしくて小声になってしまった。
だけど静かな公園で目の前にいるからきちんと聞こえたみたいで、

｢かわいい。｣

って言われた。

｢よし。顔出しはしないで報告だけ俺からすることにするよ。｣

｢それは、なんかマサイくんに責任全部押し付けてるみたいで嫌だな。｣

｢じゃあ、撮影してる時カメラのほうに立って、見てる？｣

そう提案してくれて、嬉しかった。

｢うん！｣

と元気よく返事をする。



next…

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