【マサイ】コーヒーの香りに包まれて2【Fischer's】

報告 ページ16

｢Fischer's、マサイ。今日は報告があります。｣

真剣な面持で口を開いたマサイくんは、いつもとは違う雰囲気でかっこよかった。

｢数日前から、恋人ができましたっ。｣

そう言ってから少し間が開く。

｢彼女のプライバシーなどを守るため、顔出し等はしません。また、町中で俺と歩いてるところを見ても、盗撮したり、特定するようなことはしないで欲しいです。｣

などなど、ウオタミさんに向けてマサイくんのお願いを発信し、最後に、

｢彼女が出来たからという理由で、撮影に参加しない、イベントに参加しないなどはありませんのでそこは安心？してくれると嬉しいです。はい。以上マサイでした｣

と、ウオタミさんを安心させる一言を言う当たり、マサイくんらしいと思った。

スタートの位置にみんなが移動し、
マサイくんはパソコンの画面をおそるおそる覗く。

｢えー。コメントではやはり賛否両論で、悲しんだウオタミさん、喜んでくださったウオタミさんがいると思います。だけど、付き合うと決めたのはマサイで、ここでウオタミさんを信頼して発表すると決めたのもマサイだってことを覚えていてほしいっす。｣

フォローしてくれる絹張さんに軽く会釈をし、携帯に通知が来ていたので画面をチラ見する。

『Aがカメラの横にいるの伝えてもいい？そしたらAにもウオタミさんのコメント、見せられるから。』

next…

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