恋は忍んで然るべき【仙石忍】

10.一日に一癒しは欲しい ページ10

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A「守沢先輩、どうかしましたか。」


守沢「あぁ、明日のレッスンなんだが時間を少し変更したくて…」







A「わかりました。先生に言っておきますね。」


守沢「あぁ！よろしく頼む」




あ、仙石くんだ。


手を振ってみる



こっち、気づいた。


手を振り返した後、失礼かもと思ったのか手を振りながらお辞儀してる



かわいいなぁ…





守沢「随分、仙石と仲良くなったんだな！」



A「そうですね。


先輩が私を手伝うことを許可してくださって良かったです。」



守沢「なに、人助けはヒーローの役目！」




輝く笑顔で当たり前のようにそう言われた。



流石、ヒーロー。言うことが違う





でも私の手はほぼ治ってきていた。




もうすぐで、お別れだな。





守沢「Aは人を頼るのが下手だからな！」



A「そうですか？頼ってますよ。」



守沢「腕が治ってもいつでも頼ってくれ！





仙石にもな！」





そう言って颯爽と去っていく背中を眺めながら



支えるべきプロデューサーに何を言ってるんだ。






今日の放課後には仙石くんにありがとって言って




もう大丈夫だよって伝えないとな









さみしい気がするのは










きっと癒しの回数が減っちゃうから
















ただ、それだけ






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