予定が狂った ページ29
「予定が狂った」
予定ではほんのりワインの酔いが回ったくらいでシャワーを浴びて下着の準備をするつもりだったんだけど…
そもそもその予定を立てる時点でいつものチャンミンの言動を思い返せばこうなることは容易に想像できたはずで
初めてのイベントで舞い上がってたあの時の自分を殴ってやりたい。
もう遅いけど。
「はぁ…」
今さらどのタイミングであの下着を着ればいいんだろう。
結構高かったのにな。
「Aさんが誘うから…」
「いや、誘ってないし」
「自覚がないって恐ろしいですね」
「なんだとぉ？」
何度目だこのやり取り。
そもそもチャンミンのスイッチがゆる過ぎるんだよ。
まあ、それに流される私も悪いんだけどさ
「とりあえず、誕生日の瞬間をベッドで迎える話は無しね」
「えー」
「えーって…チャンミンが先にくださいって言ったんでしょ？もうあげたから！」
「でも！Aさんだってあれはプレゼントじゃないって言ったじゃないですかぁ」
「それは……確かに言ったけど」
くそぉ…チャンミンのリクエストに応えてｪｯﾁな下着用意してたのに！なんて口が裂けても言えないし
言ったらどうなるかはさすがに想像つくから。
「……ぷっ」
「なによ」
「くふふ、Aさん百面相になってる」
「もう…」
誰のせいだと思ってるのよ。
「ふぅ…とりあえず仕切り直ししよっか」
あと少しで日付が変わる。
せっかく貰えた大切な時間
いつまでも不毛なやり取りしてる場合じゃない。
テーブルの上で放置されていたグラスにワインを継ぎ足してチャンミンに手渡す。
「Aさん」
「なに？」
「お願いがあります」
「ベッドはダメだよ？」
食い気味に返すとチャンミンは「違いますよ」ってふっと笑って
「誕生日になった瞬間にキスして欲しいです」
ちょっと照れ臭そうに言う。
君は本当にキスが好きだね。
そのおねだりいったい何度目だろう。
「私から？」
「当たり前」
そう断言する口調がちょっと強引でかっこ良いなって一瞬胸がキュンとしたけど
「あ、もう時間がない！カウントダウンしますよ？１０、９…」
時計とにらめっこしながら数える君はやっぱり可愛くて
「Aさん、ほら、準備…３、２、１」
ゼロになる直前
ワインのせいかほんのり頬を上気させながらそっと目を閉じた乙女みたいな君に絆されて
「ふふっ、チャンミンお誕生日おめでとう」
ご所望通りにキスをプレゼントした。
．
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檀(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさんコメントありがとうございます(*´ω｀*) 覚えたてですぐスイッチ入っちゃうチャンミンなんですけど(´∀｀;) ベビードールも当然スイッチ入りますけど(笑)少し回数減らした方がいいのかな…というのが今一番の悩みどころです(^_^;) (2017年12月4日 10時) (
レス) id: e20eacfe87 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - あらあら。後でベビードール見て地団駄。「はぁ。なんで早く言いませんか？」って。準備できなかったのはチャンミンのせいなのに(笑)。で、またスイッチ入っちゃう感じ？ (2017年12月4日 1時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
檀(プロフ) - ちゃみゅさん» ちゃみゅさんコメントありがとうございます(*´ω｀*) リアルにそんなチャンミン見られるなら少しぐらい寿命が縮んでも構いません(笑) この先もまたよろしくお付き合いくださいね。 (2017年11月13日 17時) (レス) id: e20eacfe87 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみゅ(プロフ) - マジで、リアルチャンミンのそんな姿を見てみたいですよ〜（≧∇≦） (2017年11月13日 15時) (レス) id: 58d29829e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檀 | 作成日時：2017年11月13日 12時
