異世界姫と異世界王子 (ページ18)

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友人の悩み。ページ18

ハー「A、あのね、私…どうしよう…」

『どうしたのハーマイオニー？そんな泣きそうな顔をして…』

どうやらハーマイオニーはクリスマスダンスパーティーに、とある生徒からお誘いを受けたらしいのだ。

『良かったじゃない！いったい誰なの？？(ほんとは知ってるけれどね)』

ハー「クラムよ…」

『クラムって…確かボーバトンの代表の…』

ハー「そう、なんで私なのかしら…」

『凄いことじゃない！代表選手のお相手なんて！』

ハー「でも…私は…」

『本当は違う人が良かった…？？』

ハー「…！！そう、そうね、そうかもしれないわ…」

ハーマイオニーはまだ自分の気持ちが解らないようだ。ここは絶対に口出ししちゃいけないところ。それにしても、ハリーもロンも馬鹿だなあ…こんなに美人な親友を一番に誘わないなんて…。

ハー「でも、いつも一緒にいるのに、誘って来ない人達よりは、良識があるかもしれないわね」

『ふふ…。そうよ、ハーマイオニー！見せつけてやればいいのよ！』

ハーマイオニーは吹っ切れた様で、段々と笑顔が戻ってきた。

『ねえ、ハーマイオニー！どんなドレスを着るの？？』

ハー「ええ、これを…」

ハーマイオニーが隅にあった大きな箱を開けると、見覚えのあるピンク色とフリルが美しいドレスが出てきた。

『うわぁ…綺麗…！！ハーマイオニーに絶対似合う！私がハーマイオニーと踊りたいぐらい！』

ハー「まあ、Aったら！ふふ、でも私もAと踊りたいわ…！きっと、自由な時間もあるはずだから、そのとき一緒に踊りましょ！」

『うん！絶対だよ！！』

私達は一緒に踊る約束をし、眠りについた。
その日はなんだかとても幸せな夢を見た気がする。

翌朝、眠い目を擦り階段を降りて行くと何やら談話室が少々、ざわついていた。

『みんな、おは…よ…？早いね』

フ「あ！おいでなさった！！姫！！！」

『ひ、姫…？？』

てつや、フレッド、ジョージ、リー、がこちらを見てニヤニヤしている。ハーマイオニーはあきれた様子で頭を抱えている。どういう状況？？

ーーーー争奪戦の幕開け。