【募集企画】東方幻想記録物語 23巻

ここまで来たらもうヤケクソ　楽 ページ10

「―やべぇ」

顔から血の気が引いた時には、もう遅かった。
頭が揺さぶられるような感覚と共に、視界が真っ白になる。―気づくとそこは、さながら幽体離脱の様な―直接空にいる訳では無いのに、空から地上を見下ろしているような視界状態だった。

そもそも自分達の―感情の具現化は、少なからず魔力が関係している。そして、今起こった異変によりその類の現実ではあり得ない能力―幻想が消えた事によって、自分達の存在は揺らいでいる。

早急に対処しなければ、自分達は消滅…いや、最悪消滅よりももっと地獄の様な事になる。
正直、自分達の存在に関してはこの際どうでも良い。だが、この異変により主が被害を被るのは―
断固拒否だ。

眼下に広がる幻想郷、そして一番最初に目についたのは…自分達が昨日まで座り込んでいた一軒家だった。

…たまたま表に出ていたのが自分だったというだけで、もし自分以外の感情が表に出ていれば自分だって喜や怒の様に消えかけていただろう。

魔力で素早く森の方に向かっていた哀を寄り戻し、決意を決めるが如く下唇を噛む。
きっと、変な顔をされる。警戒される可能性だってある。…だが…立ち止まっている場合では無い。
―その後は、一瞬だった。

「失礼しまーす！私ちょっと主の感情の一つなんですけども！結構被害状況とかは説明できると思うし私自身色々やばいからここ住まわせてお願い！！！」

何も知らない者達からしたらだいぶ意味不明な説明と共に、楽は扉を開けて机を囲む少年少女達に高らかに言った。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
加入させるにはここしかないと思ったので乱入させました…申し訳ございませんm(__)m
どなたか続きをお願い致します…！

詰みゲーじゃねぇか　カノン→←異変ですとお！？　咲

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す