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異変ですとお!? 咲 ページ9

「良い雨だなぁ……」

時刻は大体午前九時ってとこである。私は湯呑みに注がれた紅茶を啜り、外で降りしきる土砂降りの大雨を眺めながら呟いた。秋が向こう四日間は止まないとか何とか言ってたな。

「たっ、大変やぁ!」

そんな朝の一軒家―――なんかここまで住人増えると一軒家ってかアパートだよな―――に響き渡ったのは、階段から駆け下りる梢の慌てた声である。リビングでぐだぐだしていた私と秋と和華と華漣は一斉に二階へ繋がる階段の方を見た。

「どしたん梢」
「あんな、エデルが急に熱出してな、治そう思て能力使おうとしてんけど……使われへんねん!」
「はぁ!?」
「つまり……能力が失われたんだね」
「せやねんせやねん!せやからご飯も作られへんし、困っててん……」

華漣と和華の合いの手に対し、げんなりといった風の梢。どうした事かと皆で頭を捻っていると、またも声が聞こえた。

「たっ、大変だぁ!」

ばたばたと階段を降りてくるのは志貴だ。隣の和室でスマブラに興じていた真央と宏太、それに私達も呟く。

「「「「「「……デジャヴ」」」」」」
「えっ何この反応」
「もしかして能力が使えないとか?」
「実はその通りなんだよ!なんでわかんのか怖ぇけど」

眉尻を下げる志貴に事情を説明しようとすると、丁度その時インターフォンが鳴った。私が走っていってドアを開けると、そこには風原剣城と白金ハルが居る。

「急に押しかけて悪い、今ちょっとした緊急事態なんだ」
「そうなんです、緊急事態なんです」
「実はこっちも緊急事態なんだわ」
「やっぱりか!もしかして能力が使えないとかか?」
「That's right!これってやっぱり異変なん?」
「だろうな。上がっていいか?」
「モチのロンよ!らっしゃっせー」
「お邪魔します……」

圧縮言語かってくらいトントン拍子な会話を経て、剣城とハルを一軒家に上げる。能力が本当に使えないのか検証をしているらしい他の面子と合流し、私達は円卓の騎士よろしく机を囲んで現状の共有を始めた。

「……という訳で、協力者は多い程いいと思って来た次第だ」
「ふむ、なるほど。幽香さんがただの人間同然にねぇ」

顎に手を当て、剣城の話を要約する真央。それに対して志貴は首を傾げて疑問を口にする。

「それはどのくらいやばい事なんだ?」
「幽香さんは幻想郷最強格の妖怪だけど、そんだけの人でも異変の影響を受けるって事は主犯は相当な怪物って事。それこそ、賢者やへカーティア級のね」
「詰んでね?」

会議はまだ続く―――。

ここまで来たらもうヤケクソ 楽→←本質 ヴァレン



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雨咲(プロフ) - 修正終わりました! (5月25日 21時) (レス) @page48 id: f4c6e65f12 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲(プロフ) - 修正入れさせて頂きます! (5月25日 20時) (レス) id: f4c6e65f12 (このIDを非表示/違反報告)
うp主こと東方好き死神まお(プロフ) - 更新しました&続編作りました! (5月25日 17時) (レス) id: 135c03a3ed (このIDを非表示/違反報告)
うp主こと東方好き死神まお(プロフ) - 更新します! (5月25日 16時) (レス) id: 135c03a3ed (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新しました! (5月25日 16時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2023年5月20日 18時

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