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男前 ページ11

「銀さん…」



銀「いい歳して迷子たぁ、考え物だね」





よっこらせとおじさんみたいな声を出し私の隣に腰かけて夜空を見上げる


憎まれ口を言うくせにその頬には汗がたらりと垂れていた



必死に探してくれたのかも、と都合の良い解釈をすれば
嬉しさと申し訳なさが込み上げる



それなのに "ありがとう" も "ごめんなさい" も言えない自分に腹が立つ




何かしなければと思ってとって行動は、持っていた綿あめを銀さんに差し出すことくらい







銀「おいおい何だよ急に」



「お礼とお詫びです」



銀「そうかい」








受け取ってもらえるものかと思っていたのに近づいてきたのは手ではなくて銀さんの顔




え、え、もしかしてこのまま食べるつもり??




そう思った矢先に銀さんは、私の目を見ながらはむっと綿あめを口に含む


その距離はまるでキスをするかのような…



「甘くて美味い」と二カっと笑みを作りながら言えば、ゆっくりと離れていく




銀さんは、狡いなぁ…




さっきまでグズグズ、モヤモヤしてたのに
ちょっと近づいただけでボッと熱くなって
銀さんでいっぱいになっちゃうんだ







「今日はえらく男前ですね」



銀「何寝ぼけた事言ってんだ、銀さんはいつだって男前だろ」



「ふふ、そうでしたね」



銀「あの…否定してくれないと恥ずかしいんですけど」



「照れてる銀さんも素敵ですよ」



銀「あああ!もうやめてくんない?!

  さっきまで俺のターンだったじゃん!

  何でお前が男前?!」







ブツブツと独り言を唱えながら頭を抱える銀さんがこれまた可愛らしく愛おしい


こんなに男前で可愛らしいのに彼女がいないのが不思議だ


いたらいたで困るけどね






「もうそろそろ花火の時間ですね

 神楽ちゃんと新八君のとこ行きましょうか」



銀「あ、ああ…あいつらは来ねぇよ」



「な…!?」







何ですと?!


あまりにも想定外の回答に言葉を飲み込んでしまった


来ないって聞いてない!

デート→←綿あめ



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霊花 - ページ12 神楽と新八絶対様子見たじゃん (5月22日 0時) (レス) @page12 id: 8e6903f587 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るう | 作成日時:2022年8月17日 16時

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