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そのままあれよあれよと必要なことを決めていってしまった北山くん。
…私、今までの学校生活で、こんなにすんなりとした話し合いは初めて。
「じゃあ、配役は脚本が出来てからじゃないと決められないし、今日の話し合いはとりあえず…「いや、楠木さん、もうほぼ脚本出来てるんじゃない?」」
北山くんの声を遮るように聞こえてきたのは、藤ヶ谷くんの声。
藤ヶ谷くん、楠木さんは何も言っていないのに、何でそんなに楠木さんのことが分かるの??
…彼氏ってすごい。
しかも、もう脚本がほぼ出来てる!?
「あー、うん。セリフとかは詳しく決めてないけど、物語の内容はほぼ出来てるよ」
「まじ!?どんな話!?」
「…黒板、借りてもいいですか??」
楠木さんの考えた脚本は、すごくいいものだった。
あの短時間でここまで思いつくなんて…。
今どきの恋愛要素が含まれていて、だけどまるでおとぎ話のような…そんな可愛くてちょっぴり切ないお話だった。
「こんな感じで良ければ台本として作ってくるつもりだけど…どうですか?」
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作者名:みっ。 | 作成日時:2017年9月14日 23時