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「はい、じゃあ今日はここまで!もうすぐ本番だからしっかり練習しとけよ!」



「主役の2人は、シーンの追加があって大変だろうけど、頑張ってね」



今日も、無事にクラスでの練習が終わった。



「藍川さん、今日も残って練習できる?」



「大丈夫だよ」



宮田くんは、いつも通りだった。



昨日は、妙になんだかよそよそしかったから少し不安だったけど、気のせいだったみたい。



「キスシーンなんだけどさ、本当に大丈夫?」



「うん…私そんな経験ないから不安だけど、頑張る」



「そっか…じゃあ、練習してみよっか」



「うん」



追加されたキスシーンは、本当に昨日私が言ったままだった。



そこに少しセリフが追加されているだけで。



「僕は、君のことだけを愛したいんだ」



そう言って、王子様は姫に微笑む。



そして、姫は王子様じっと見つめて言う。



「…ずっと、愛してください」



王子様は姫の顔を優しく包み込み、キスをする。



「…………緊張した〜!!ど、どうだった!?」



「…宮田くん、すごかった」



「え?」



「宮田くんって、王子様みたいだね」



すっごく、ドキドキした。



まるで、本物の王子様が私にキスをしてくれるみたいだった。

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作者名:みっ。 | 作成日時:2017年9月14日 23時

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