35-俊哉side- ページ35
「えぇ!?」
「これで藍川さんは宮田をより意識するようになる!そこで、宮田がドーンっとアピールしてそのままゴールイン!!」
……ご、ゴールインって。
「で、でも藍川さんが嫌がるかも…」
「いいや、あの子なら絶対にOKする。大丈夫だ」
その自信は一体どこから湧いてくるんだよ…。
それに、藍川さんはきっと、キスの経験はないだろう。
…まぁ、それは俺もなんだけどさ。
お母さんにほっぺにちゅーされた経験しかない。
今までこうやってアニオタをやって来て、そりゃあ可愛いな、好きだなって思う女の子がいなかった訳ではない。
だけど、お付き合いするようなまでに進展することは1度もなかった。
そんな俺が、キスシーンだなんて…。
「浮かない顔してるけど、宮田は嫌なのか?」
「…嫌じゃないけど、俺なんかが」
「大丈夫!もっと自分に自信持て!」
「そう言われても…」
チラッと藍川さんを見ると、藍川さんもこちらを見ていたようで、目が合った。
そして、俺の視線は無意識に藍川さんの唇に。
…おちょぼ口で可愛い。
…って、俺ってば何考えてるんだ!!
邪念を追い払うように視線を逸らした。
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作者名:みっ。 | 作成日時:2017年9月14日 23時