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34-俊哉side- ページ34

いつものように、クラスでの放課後練習が終わって、藍川さんに声をかけようとした時、きたみつに呼び止められた。



「宮田!最近藍川さんとどうなんだよ!」



「どうって言われても…いつも通りっていうか…」



「いつも通りってなんだよ!進展は!?」



「と、特に…」



進展も何も、俺たちは放課後に残って居残り練習をしているだけで。



その後も、どこかに行くなんてことも無く、すぐに解散。



せめて家まで送ろうと思い誘ったこともあったけど、バス通学の藍川さんと、電車通学の俺。



それを気にしてか、何度送ると言っても、毎回丁重にお断りされていた。



そのせいもあって、俺は奥手になっていた。



…というより、ただ単にどこかへ誘って断られるということに怖くなっていた。



「ったく、しょうがねぇな〜俺に任せろ!」



そう言って、きたみつは何故か楠木さんとがやさんのところへ。



一体、何をする気だ?



……こういう時のきたみつは、熱血すぎる。



The漢って感じで…。



「宮田、喜べ」



「へっ?」



「この劇に、キスシーンが加わることになった」



「き、キスシーン!?そ、それってまさか…」



「そう!宮田と藍川さんの!」

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作者名:みっ。 | 作成日時:2017年9月14日 23時

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