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それなのに、ふいっと視線を逸らされちゃった。



…あれ?何かあったのかな?



不思議に思いながら、宮田くんのことを待っていると、楠木さんが話しかけてきた。



「藍川さん、この後空いてる?」



「え?」



「劇のことで、相談したいことがあるの。2人で」



そう言われ、思わず戸惑ってしまう。



劇のためとはいえ、優子以外の子に放課後誘われるなんて初めて!



……嬉しい。



けど、宮田くんとの練習…。



そう思って、また宮田くんへ視線を向けると、何だか深刻そうな顔をして北山くんと話していた。



「…もしかして、宮田くんと約束してる?」



「あ、えっと…約束っていうか、いつも放課後一緒に練習してるから、今日もするのかな?と思って…」



「そうだったんだ。2人、とっても上達が早いと思ってたら、そういう事だったんだ」



上達が早いって…褒められたってことでいいんだよね?



……嬉しい!



みんなに迷惑ばかりかけているんじゃないかって思ってたから。



「じゃあ、今日は練習お休みして、2人でお茶しない?たまには息抜きもしなきゃ」



「うん!じゃあ、宮田くんに言ってくるね」

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作者名:みっ。 | 作成日時:2017年9月14日 23時

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