虹の色、君の色。〜Toshiya.M〜

3~俊哉side~ ページ3

「なぁ、あ…あい…あいうちさん？だっけ？」



「ん？…あー、藍川さんのこと？」



「そうそう、藍川さん。最近、お前のこと見てない？」



「ええ？！そう？！」



藍川さんは、俺と同じ部類だと思う。



部類っていうのは、オタクの部類。



この前、BLアニメの話をしてたから、きっとそうだろうなって。



俺もオタクだから、タイトルとかキャラクターの名前を聞けばなんとなく分かる。



で、藍川さんのお友達は…歴女なのかな。



この前『政宗様が！！！！』って叫んでるの聞いたから。



そんな藍川さんが何故俺に視線を…？



なんか、オタクの俺に聞きたいことでもあるのかな？



「宮田のこと、好きなんじゃね？」



「…ええ！？何言ってんの玉！！」



「だって、それ以外お前を見る理由なんてなくね？」



…い、言われてみれば確かに？



で、でもだよ？



なんで俺なんかを好きなるの？



俺、オタクだよ？



「…玉なんじゃない？俺じゃなくて、玉のこと好きなんだよ、きっと」



「それはない。視線が俺に向いてないもん」



…じゃ、じゃあ、本当に藍川さんは俺が好き？



…そんなバナナ！！！

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