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20~俊哉side~ ページ20

「宮田くんって、甘い声してるよね」



「…えっ?」



「セリフ一つ一つがとても優しくて、聞いてて、胸がキュンとしちゃう。セリフだってわかってるんだけどね」



と、少し恥ずかしそうに言う藍川さん。



そんな姿を見て、思わず俺も恥ずかしくなる。



正直、そんな甘い声してるかなんて俺には分からないし、自覚もなかった。



「本物の王子様かと思っちゃった」



そう言う藍川さんの顔はとても可愛く見えた。



…な、な、何コレ…。



コレってもしや…告白!?



いやいや、そんなバカな…。



確かに、この居残り練習はみつに言われたからだけど…。



もっと距離を縮めろって。



そんなこと言っても、藍川さん意外と大胆で…。



俺、頭も心も追いついてないよ…。



みつやがやみたいに男の余裕なんてもの出せないし。



藍川さんは、「一緒に歩いていきたい」なんてプロポーズ紛いなこと言うし、さらっと「本物の王子様」なんて言うし??


これってまさに、もう逆プロポーズじゃん!!



私の王子様になって!ってことでしょ?!



お、俺…どうしたらいいの〜?!?!?

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作者名:みっ。 | 作成日時:2017年9月14日 23時

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