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『姫:藍川』
うん、何度見ても、私の名前。
手元にある「北山特製各自で捨てておいてくじ」にも、『姫』と書かれている。
…はあ。
やっぱり、私が姫役なわけなんだよね。
どうしよ…。
a子ちゃんが、姫役やりたそうだったから、ぜひ譲ってあげたかった。
その言葉を聞いた途端、嬉しくて優子に代わってもいいか相談したくらいだもん。
でも、公平にくじで決めたことだからって。
確かにそうだ。
それで、私だけ代わるなんて卑怯なことは出来ないよね。
それに、王子役、宮田くんだもん。
あの謎のお友達宣言から、以前よりぐんと仲良くなった気がする。
でも、まだ1番重要なことを知ることが出来ていない。
『何故、私が宮田くんのことを好きだということになっているか』
を。
劇の練習が始まれば、2人ですごく機会は、あるっちゃああるような気がする。
その時にそれとなく聞けたら…。
確かに、宮田くんのことは嫌いじゃない。
むしろ…好きだと思う。
だけど、それはLIKEの話であって。
きっと宮田くんは、LOVEの話だと思っているんだと思う。
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作者名:みっ。 | 作成日時:2017年9月14日 23時