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楠木さんの言葉に、みんなが「これがいい！」「これでいこう！」って口々に呟き、クラス内は大盛り上がり。
「よし、決まり！楠木ちゃん、よろしくな！役で必要なのは10人でいい？」
「うん」
楠木さんがそう返事をすると、北山くんはいらない紙を適当に持ってきて、何やらくじを作り始めた。
しかも、それをものの3分で完成させてしまった。
「よーし、今からくじ引くからな〜。配役書かれたくじ引いたやつは前に名前書きに来るように」
北山くん特製のくじをみんな順番に引いていく。
大道具担当、衣装作り担当、そして劇の役者など。
…出来ることなら、衣装作りがいいなぁ。
お裁縫は好きだし、楽しそうだし。
そして何より、楽そう。
と、思っていたのに。
私が引いたのは、
『姫』
と、書かれたくじだった。
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作者名：みっ。 | 作成日時：2017年9月14日 23時
