42 ページ42
・
「おー、おめでとさん。よかったやん。」
「ありがとう。わたは心配ないけど、おミツは彼女いないからって、Aにちょっかい出さないでね？もう、俺のだから。」
「出すかよ。つーか俺、女いるし、綺麗なお姉さんがタイプでガキには興味ねえよ。」
「あっ、ひど。そんなこと言うミツには、もうお土産買ってきてあげないからねーだっ。」
プリプリしながら私を解放した裕太くんはダイニングの椅子に座って、私を見ながら隣をぽんぽんと叩いた。
「そろそろ俺、仕事行くわ。サムゲタン風の雑炊作ったから食べてね。行ってきます。」
「いってらっしゃーい。」
朝から爽やかに仕事へ向かう渉くんをみんなでいってらっしゃいと見送った。
「朝からサムゲタンの雑炊が食べられるなんて、幸せだね。」
「だね〜。」
「料理できる人っていいよね。」
「あっ。ちょっと、A？わたのこと惚れちゃだめだからね？」
何気なく口にした言葉に、すかさず裕太くんが反応してくる。
「そういう意味で言ったんじゃないもん。私、雑炊よそってくるー。」
「あっ、逃げたな。」
裕太くんの言葉を無視してキッチンで３人分の雑炊をよそって、渉くん特製のサムゲタン風雑炊をはふはふしながらみんな夢中で食べていた。
「うんまー。やっぱすげえな、よこーさん。」
「うまっ。温まるね。」
「美味しすぎて、幸せ〜。」
初めて食べるそれは本当に美味しいくて、自然と笑みが溢れてしまう。
「ミツは最近、仕事忙しいの？」
「いや？わりと今は普通かな。来週からまた忙しくなる感じ。」
「そっかー。俺も来週からまた海外での仕事が続くんだよねー。」
「え、そうなの？」
びっくりして隣の裕太くんの顔を見ながら聞き返していた。
だってこっちに帰ってきたばかりだったし、もっと一緒にいられるのかなって勝手に思ってたから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 288人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にかみつば(プロフ) - ぺこさん» コメントありがとうございます。キスマイのマネージャーさんやまわりに関西弁の方が多く、横尾さんもよく関西弁をつかってますよ(^-^)私は可愛いなぁと思いながらテレビで観てます！ (2021年5月28日 3時) (
レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - たまに横尾さんが関西弁になってるのが多々あるので気になります。 (2021年5月28日 1時) (レス) id: 9baa58e5fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にかみつば
| 作成日時：2021年5月25日 23時
