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「苗字は？」
『……相川』
正直この苗字は好きじゃない。
「今学校には行っていないのかな？」
『新宿の学校に行ってます…でも親が、高校へは行かないんだから出席日数も勉強も要らないって…』
「そうかい…」
なんというか、暗くなる話以外この人は振れないのだろうか。
「ご飯を食べ終わったらお風呂に…と言いたいところなんだけどね、包帯を巻いてるし、お風呂はやめた方がいいかな」
流石医者だ。
いや、医者関係あるのかは分からないけど。
「一応空いている部屋に布団を用意しておいたから、そこで寝てくれて構わないよ、あと明日は1日家を空けるから、適当に過ごしていてくれるかな、ご飯は冷蔵庫にわかるように置いておくから」
『わかりました』
そう言うと寂雷という人は私の頭を撫でた。
「部屋は２階に上がってすぐの所だよ、布団が敷いてあるからわかると思うから。開けられて困る部屋も基本ないから部屋を間違えても大丈夫だからね、私はシャワーを浴びてくるから、先に寝ていていいよ」
私が小さく頷くと、寂雷という人は、またにっこりと笑って「じゃあ、おやすみ」と言った。
なんというか、神宮寺寂雷とはこういう人なのだろう。
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次の日の朝、目が覚めると時刻は8時。かなり寝てしまったと思いつつ、とりあえず布団の中から出る。
昨日寂雷という人に言われた通り、冷蔵庫を開け、朝ごはんと大きく書かれたものを取り出す。
『っ…やばい、どうしよっ…』
朝からちゃんとしたご飯というのは、今まであまりご飯を食べてこなかった身としてはかなりきついところがあったのか、2.3口目で気持ち悪くなってしまった。
『歩いたら吐きそう…トイレどこか聞いてない…』
昨日は殆ど寝ていたのでトイレの場所なんて気にならなかったし、トイレに行きたくなったら1階にあるトイレっぽいところを手当たり次第開けていけばいいと思っていたので、ここに来てかなりの想定外だ。
お皿に吐くにしても、まだかなりの量が残っているので、ご飯の上に吐くことになってしまうから気が引ける。
いや、今私の目の前には皿が2枚置いてある。つまり2枚に分けてあるわけだ、それを1枚にまとめてしまえばいいのでは？？
そう思い立った私はすぐさまひとつの皿にご飯を移し替え、空いた皿に今食べたものを吐き出した。なんというか、自分の嘔吐物を見るというのはかなり来るものがある。
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ゆっぴ(プロフ) - ありがとうございます！こんな作品を見つけて下さって褒めて下さって…感激です！亀以外更新ではありますが…これからも頑張りますね！ (2020年11月27日 22時) (
レス) id: 7ff6de5a8e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - とっっっても！！！面白かったです！！！亀更新でも大丈夫です！続き楽しみにしています！ (2020年11月27日 21時) (レス) id: 652322b724 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ(プロフ) - わざわざありがとうございます！とても嬉しいです！！ (2020年11月9日 16時) (レス) id: 7ff6de5a8e (このIDを非表示/違反報告)
ひょぉ！(プロフ) - ゆっぴさん！コメントやリクエストありがとうございました\(//∇//)\お話読ませていただきました！とても面白かったです(^○^) (2020年11月9日 7時) (レス) id: 0b08c3a725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっぴ | 作成日時：2020年5月11日 20時
