幼児化(ベタ) ページ22
寂雷side
「え?」
仕事を終えて、家に帰ると目の前にいるのはとても中学二年生には見えない、約5歳くらいのダボダボの制服を着たA。
『…お、おじさん…だれ?』
「おじさんっ……」
今少しだけ心が傷ついた音がした。
「わ、私は神宮寺寂雷と言う君は…A、なんだよね?」
『な、なんで…私のなまっ、名前っ…知って…?』
んんっ、何この子かわいい(キャラが軽率に崩壊)
「君の…」
誰から聞いたと言えばいいのか。お父さんから、お母さんから、友達から、どれも信憑性が無さすぎる。
「うん、そうだね、私が魔法使いだからかな」
『魔法…使い…?』
我ながらなんて変な嘘をついてしまったのか…もっとあったはずだ…でも、記憶が私と会う前に戻っているのなら…。
「そ、そうだよ、魔法使い、だから、もう大丈夫だよ」
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とりあえず、夜ご飯を食べさせて寝かせて、その後でこうなった原因を探ろう。
「A、ご飯食べれるかい?」
そう私が言うと目を一瞬光らせた後に、躊躇うようにAはこう言った。
『ご飯、食べちゃ…ダメ。だから、だめ』
そうか…分かってはいたけれどこの頃のAの扱い方は難しい、緊張しているのか喋り方も初めて会った時に近い。
まずはご飯より安心させることが先か。
「よく分からないところに来てびっくりしているだろうけど大丈夫だよ、ここには怖いものは何も無い、私は魔法使いでね、君を助けるためにここに連れてきたんだ」
『たすける、ため?』
「そう、助けるため。だからご飯も食べていい、仕事もしなくていいし、痛いことをされる必要も無い」
私がそういうと泣き出してしまったA。
『Aっ…ご飯っ…たべたいっ…!!』
「わかったよ、一緒に食べようね」
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ゆっぴ(プロフ) - ありがとうございます!こんな作品を見つけて下さって褒めて下さって…感激です!亀以外更新ではありますが…これからも頑張りますね! (2020年11月27日 22時) (レス) id: 7ff6de5a8e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - とっっっても!!!面白かったです!!!亀更新でも大丈夫です!続き楽しみにしています! (2020年11月27日 21時) (レス) id: 652322b724 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ(プロフ) - わざわざありがとうございます!とても嬉しいです!! (2020年11月9日 16時) (レス) id: 7ff6de5a8e (このIDを非表示/違反報告)
ひょぉ!(プロフ) - ゆっぴさん!コメントやリクエストありがとうございました\(//∇//)\お話読ませていただきました!とても面白かったです(^○^) (2020年11月9日 7時) (レス) id: 0b08c3a725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっぴ | 作成日時:2020年5月11日 20時