東京の悪魔Prt2 【男主】 (ページ29)

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場地が下からこちらを見上げる。
場地の目の前には、稀咲率いる参番隊が50人。

場地「参番隊50人対俺！」

場地「上等、上等！」

場地が髪を結ぶのは、気合を入れるとき。

鉄パイプを持った場地は勢い良く突っ込んでくる。

場地が参番隊を次々と倒しながら上に上がっていく。

だけど、身構えることはしない。

ドカッ

あっという間に上まできた場地は、
一撃で参番隊の副隊長を倒し

稀咲へと辿り着く。

場地「チェックメイトだ。稀咲」

稀咲「……」

貴方「けいすけ…なんで、うごかない？」

場地「カハッ」

場地の口から吐かれる大量の赤い液体

場地「くそっ…ここまでか…、」

稀咲へ向けられた刃は、稀咲に届くことなく
場地と一緒に落ちていく。

そして場地はその場で倒れ込んでしまった。

松野「場地さんッ！！！」

松野「稀咲！てめぇなにしやがった！？」

稀咲「見てたろ？俺は何もしてねぇ」

松野「刺されたんすか！？いつ！？」

松野「一虎ぁぁぁぁぁぁ！！」

千冬の叫び声が轟く。

一虎が場地を刺した傷は、
致命傷、だった。

半間「やっぱやべぇ奴だな。一虎は」

突然、稀咲が口を開きはじめる。

稀咲「そうか、場地を芭流覇羅に引き抜いたのは、こうやって寝首をかくためか」

稀咲「ねぇ、総長？」

立ち上がったマイキーを見上げるも、
垂れ下がった髪の毛でその表情は誰も分からない

マイキー「殺したかった」

貴方「(マイキー！！元に戻って！！)マイキーやめろ！」

マイキー「ずっと、てめぇが年少から出て来たら真っ先にオレが殺そうと思ってた」

マイキー「そんなオレを諭し続けてくれたのが場地だった。場地が言ってた。一虎はマイキーを喜ばせたかった。だからアイツは受け入れられない」

貴方「(このオーラって…“怖い”マイキーだ)」

マイキー「例えマイキーの兄貴を殺しちまっても、自分を肯定するためにマイキーを敵にするしかなかった。ってよぉ」

マイキー「ケンチン、ケンカは終わりだ」

半間「は？オイオイオイ、舐めてんのかマイキー？そんなのテメーの決めることじゃねーだろーが！！」

ドン

マイキー「ホラ、終わった」

芭流覇羅の連中は
「イカサマだ」「話が違う」
と言いながら逃げ去っていく

東卍のみんなも動くことはない