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「うわーっ！！すごーい！もうワクワクしちゃうっ！」
「んふふっ。みっくんが帰って来る前に作っちゃおうか。」
「うんっ！みっくんママ、やり方教えて！」
夢のような状況に興奮気味の私は、目をキラキラさせながらみっくんママを見つめた。
「もう固まったかなー？」
「ふふっ、見てきていいわよ。」
冷蔵庫に入れたチョコが固まったかが気になって、これで覗きに行くのは3回目。
「あっ、固まってる！」
「持ってきていいよ、Aちゃん。最後は可愛くラッピングしなくちゃね。」
「するーっ！私ね、このピンクの袋に入れるんだぁ。」
パパには一番大きなハートのチョコとヒヨコの形のチョコを入れてあげて、みっくんのは同じヒヨコとパパより小さいハートのチョコ。
「あ……みっくんパパの忘れてた……。」
「パパのはおばちゃんが作ったから、大丈夫よ。」
「あー、よかったぁ。ねぇ、みっくんママ。この赤いリボン結んで？」
「いいわよ。」
まだ上手に蝶々結びができない私は、みっくんママにリボンを結んでもらった。
「Aちゃん。メッセージカードもあるんだけど、書く？」
「うん、書きたいっ。」
ハートの形したカードにパパとみっくんにメッセージを書いた。
パパへ
世界で一番大すき。
Aより。
────────────
みっくんへ
大すき。ずっといっしょにいてね。
Aより。
「ふたりとも、きっと喜んでくれるね。」
「うんっ。パパにあげたらヒヨコのチョコはひとつもらうんだぁ。」
「ふふっ。おばちゃんもおじちゃんから貰おうかなー。」
「みっくんは食いしん坊だから、きっとダメって言うよね。」
「ふふっ、そうね。Aちゃんからもらったチョコだし、きっとおばちゃんにはくれないわねぇ。」
暫くするとみっくんがサッカークラブから帰ってきたから、慌ててチョコを隠した。
バレンタインは明日。
ふたりに渡すのが楽しみ過ぎて、今日は眠れないかもしれない。
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作者名：にかみつば
| 作成日時：2020年10月10日 10時
