２５０ おまけ５ ページ50
おまけ：「鬼ごっこ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「Aー、暇だねー。
久し振りに鬼ごっこしないー？」
ＶＩＰルームでモストロ・ラウンジのサイトの管理をしていると、ダガーがそんなことを言いだした。
『別に構わないけど……ここの水槽狭いからつまらないと思うよ？』
「だーからー、運動場で陸式の鬼ごっこしようよ〜」
「それ面白そうだね。俺もやりたい！」
クローまでもその話に乗ってきて、Aは溜息をつく。
『……兄さんー、僕忙しいから兄さん相手してあげてよー。
そっちの帳簿確認したら後は暇でしょ？』
デスクのところに座って作業をしているアズールに声をかけるA。
「結構です。あんなグルグル走り回るだけの生産性のない遊びをして、何が楽しいんです？」
「あ、そっかぁ。アズールさん、うんち(※運動音痴の略)だもんね」
クローがそう煽るが、アズールには効いていない様子だった。
その手の煽りは一通り慣れているのだろう。
『兄さん、鬼ごっこはいわば、戦略ゲーム。相手の動きを読んでそこへ先回りし、確実に相手を仕留める。その逆も然り。
ほら、兄さんの得意なボードゲームと似ているでしょう？
ただ走るだけが、鬼ごっこじゃないんだよ』
Aがそう言うと、アズールは「確かに…」と小さく呟く。
「いいでしょう！この僕の頭脳を持ってすれば、お前達を捕まえることなど容易いもの。
相手になってあげますよ」
「さっすがアズールさん♪」
「早くグラウンド行こう〜」
そう言ってアズールとクローとダガーは外へ出て行った。
『……やっと静かになったぁ〜』
１人になったAは黙々と作業を進めていた。
その後、帰ってきたアズールが酸欠状態で帰ってきたが、Aは知らん顔してリーチ兄弟にアズールを引き渡し部屋に帰っていったという。
「も、もう二度と鬼ごっこはしません……」
「え〜今度はオレとやってほしかったのに〜」
「フロイド、あまり無茶を言ってはアズールが死んでしまいますよ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
６章へ続く。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 262人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もぶピ(プロフ) - ウィルゴ・パルテノスさん» ヒプマイあまり詳しくないのでわかりませんが、斉藤壮馬さんをイメージしています。 (2021年1月8日 17時) (
レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - クローくんのイメージCVはヒプマイの幻太郎さんの声ですか (2021年1月8日 16時) (レス) id: fdd18ceb11 (このIDを非表示/違反報告)
もぶピ(プロフ) - ウィルゴ・パルテノスさん» コメントありがとうございます。そうですね。河西健吾さんです。 (2021年1月7日 17時) (レス) id: 0047443565 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - 夢主人公くんのイメージCVはヒプマイの盧笙さんの声ですか (2021年1月7日 16時) (レス) id: fdd18ceb11 (このIDを非表示/違反報告)
晴色 Haruiro - めっちゃ面白いです！ルカと双子も可愛くて面白くて夢中になっちゃいました！更新頑張ってください、応援してます！ (2021年1月7日 13時) (レス) id: cb91fa8278 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もぶピ
| 作成日時：2021年1月6日 15時
