【あんスタ】貴方の愛を求めます６【朔間零】 (ページ36)

今日:24 hit、昨日:13 hit、合計:33,263 hit

２８６ページ36

「とりあえず、俺は自分の部屋に戻って着替えてきますね。

伏見くんも心配しているでしょうし」

『そうだね。私も着替えて準備したら、『Trickstar』を起こしに行かないと』

そう言うと一旦Aと青葉は微妙な空気のまま分かれ、部屋にはA一人だけとなった。

『はぁ～～～～……普段から抱き枕使って寝てるせいで、変なことしちゃったなぁ。

つむぎ君には悪い事しちゃった……』

身支度をしている間も、心臓の音はどこか忙しない。

『っ……いや確かに思ったよりはがっしりしてるなとか思ったけど！

違うから！こんなラブコメ的なの求めてないのにぃ！！』

「あ、あのぉ……A先輩…？」

後ろを振り返ると、あんずが決まりが悪そうな顔で入り口に立っていた。

Aはひとつ咳払いをすると、笑顔であんずの方に向き直った。

『お、おはよう、あんずちゃん』

「あ、はい。おはようございます。

……大丈夫ですか？」

『ご心配どうも……

ていうか、何かあった？』

「少し、A先輩にお願いがあって……」

『？』

あんずは少しばかり気まずそうな顔をして、その「お願い」をAに告げた。