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「うぅ〜……まだ頭がフラフラするのじゃ……」
『応急処置はしたけど、日中はずっとこの暑さだし油断できないね。
少し休憩して、動けそうなら学院の保健室まで連れていってあげるから。
日が沈んだら、また迎えに行くね』
「よくできた嫁じゃのう……惚れ直したぞい……」
『冗談言えるほどの元気はあってよかった。
それじゃあ……守沢くん、あとは頼んでいい？』
Aがそう言うと、横にいた守沢は力強く頷く。
「うむ！任されたぞ！
安心しろ朔間！俺が必ずお前を救ってみせる！！」
『いや、保健室に放り込んでくれるだけでいいんだよ』
「え？Aが付き添ってくれるんじゃないのかやっ？」
守沢にバトンタッチされ、零は困惑顔でAを見つめる。
『だって私は『UNDEAD』の衣装とか曲を準備しないといけないから。
守沢くんが気を使って手伝ってくれてるの。
さすがヒーローだね。頼りになります……♪』
「そ、そうかぁ？」
守沢は嬉しそうに頬をかきながらはにかんでいる。
零はそれを面白くなさそうな目で見つめる。
『てことだから、零ちゃんは日が沈むまでゆっくり休んでて。
こっちのことは心配しなくていいからね』
「仕事に関しては心配などしておらんよ。おぬしがおるからのう」
『そう？ならいいけど。
それじゃあ私は仕事に戻るからね。またあとで』
Aはそう言うと海の家へと戻っていった。
「よぉし！お前のことはこの俺が責任を持って保健室まで運んでやろう！
さぁ！背中に乗ってくれ！」
「はぁ……あまり揺らさんでおくれ……」
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2023年1月6日 13時
