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「天祥院くんにしては甘すぎる、我らに気を使いすぎておるのう」







疑いの目を向ければ、英智は織り込み済みだと言わんばかりに笑みで返す。







「酷いな、ひとを冷血漢のように言って……。

そのライブも含めて今回の旅行の企画は弓弦と、あんずちゃんが組み立てている。

僕に悪意があったとしても、それが介在できる余地はほとんどないさ。

見たまま素直に解釈していい、と僕は言うしかないかな。


ふふ。ともあれ話を戻すと、最終日……四日目には帰国する。

ライブの疲れもあるだろうし、まったり海遊びやエステなどをして過せればと思っているよ。


簡単に言うと、こんなところかな。弓弦、何か不備はあった?」








英智がそう言えば、伏見は首を横に振る。








「いいえ、過不足ない見事な説明でございました。

それよりも。疑問点などがありましたら別途、わたくしかあんずさん、もしくは引率のAさまに個別に聞いていただくとして……

まずは皆さま、料理を平らげてくださいまし」

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作者名:もぶピ | 作成日時:2023年1月6日 13時

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