【あんスタ】貴方の愛を求めます４【朔間零】 (ページ28)

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『たのも～！』

「おや、珍しい来客だね。

ね、言っただろ敬人。彼女は僕のもとへ戻ってくるって」

「十中八九、そのような用事ではなさそうだが……」

すごい剣幕で生徒会室に足を踏み入れれば、Aが英智の前に立ちジッと睨み付ける。

『どういうことか説明してもらっても？』

「君が望むならいくらでも話そう。

けど、ここではあえて恍けてみようかな。

……なんのことかな？」

巫山戯ている様子の英智に、Aは英智を白い目で見つめる。

「ごめんってば。そんな目で見ないでよ。

君が聞きたいのは、どうしてあんずちゃんにドリフェスの企画や運営を任せたのか……ということだね？」

『そうよ。あんずちゃんはまだまだ一人で大きなドリフェスを企画できるほど「経験」を積んでいない。

それなのに、いきなり『S1』を任せるなんて……

あんずちゃんの負担も考えてよね』

「英智、それに対する意見は俺も同じだ」

そう言って蓮見が話に入ってきた。

「『プロデューサー』とはいえ、あんずはほぼ素人だ。

あいつの補佐や、何かやらかしたときの対応……などなどを考慮すれば、最初から俺たちが企画・運営したほうが早い」

二人に批判されてもなお、英智の表情は変わることなく黙って話を聞いているだけだった。