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『S1』を制した『Trickstar』。
生徒会の不敗神話を覆したことで、夢ノ咲学院に亀裂が走り、新風が吹き込む。
永らく止まっていた時計の針がようやく動き出したのだ。
生徒会に不満を抱いていた者たちも、次々と喜びの声をあげ『Trickstar』を祝福した。
しかし、勝利を掴み喜ぶ者がいるということは、敗北し悔しい思いをしている者もいるということ。
「おや、蓮見くん。どこへ行くのじゃ、後輩に倒されるのは先輩の誉れ……
ともに祝おうぞ、などと言うのは酷かのう?
同情はせんがの、これから大変じゃの♪」
舞台を黙って去りゆく蓮見。その背中からは哀愁が漂う。
「こちらの台詞だ。今日だけは浮かれるがいい、泡沫の栄光に酔いしれるがいい。
……これ以上は、何を言っても負け犬の遠吠えだ。敗者はただ、舞台から去るのみ。
この屈辱、忘れんぞ。
Aさん、貴方のことは、生徒会長にも伝えさせてもらう」
『どうぞ、お好きに』
蓮見はそう言うとAの横を通り過ぎ去って行った。
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作者名:もぶピ | 作成日時:2022年9月5日 1時