1 プロローグ ページ1
夢ノ咲学院__________
ここは、男性アイドルの育成に特化した私立校。
数々の有名なアイドルを輩出している歴史あるこの学院には現在、たった数名の天才たちが存在する。
その中でも一人、頭1つ抜きん出ている存在がいた。
それが、生徒会長である朔間零という男だ。
男は生徒会室の会長の席に座り、偉そうに長いおみ足を机の上に乗せていた。
「そろそろ来る頃か……」
男がそう呟くと、生徒会室の扉が数回叩かれ、一人の女生徒がゆっくり入ってきた。
『失礼します……』
「来たか」
男は女を見ると、妖艶な笑みを浮かべ、舌を舐めずる。
逆に、女は男を見ると、険しい表情でゆっくり近づく。
そして、女は男の目の前に立ち、ジッと見つめた。
「?」
『______机に足を乗せない!!』
「ッ〜〜〜痛っっってぇ!?」
女は男の足を思い切り引っぱたくと、男は脛からくる痛みに藻掻く。
「な、何も殴ることねぇだろうが!?」
『お行儀が悪いでしょ!
そんな子にはお昼食べさせないから!』
「悪かったって。機嫌直してくれよAちゃん〜」
『そうやって可愛く謝れば許してもらえると思ってるところ、零ちゃんの悪いところだから』
女はそう言うと、可愛らしいピンクの布に包まれた弁当箱を机の上に置いた。
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作者名:もぶピ | 作成日時:2022年9月1日 21時