干からびてしまう前に【ヒロアカ】 (ページ8)

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『上鳴くん！？』

走り出した上鳴は０Ｐ敵の機体に触れるほどの距離まで近づいた。

「水姫！なるべく離れてろよ！！ビリッとしちまうぜ！

無差別放電……１３０万ボルト！！！」

上鳴の身体からあふれ出る電気により、０Ｐ敵はショートし動かなくなった。

『わぁ……すごい個性だね。……って、あれ？』

０Ｐ敵が壊していたビルが倒壊しかけていることに気付いた。

上鳴の方を見れば、フラフラになってその場から逃げ出す気配がない。

『上鳴くん！危ない！』

その瞬間、動けるようになったAは走って上鳴を助けに向かった。

腕を引き、０Ｐ敵から離れた瞬間、倒壊しかけていたビルが０Ｐ敵を巻き込んで倒れた。

あのままあの場にいたら、２人ともただでは済まなかっただろう。

それを見て、間一髪のところで上鳴を回収したAはホッと胸をなで下ろし、小さく微笑んだ。

『間一髪だったね。……大丈夫？』

「う…うぇ～い」

『あれ？上鳴くんだよね？今の一瞬で顔変わった？』

そして＿＿＿＿＿＿＿

「終了～～～～！！！！」

実技試験終了の合図が、試験場に響き渡った。