干からびてしまう前に【ヒロアカ】 (ページ40)

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USJに突如として現れ出た敵。

その数はこちらをはるかに凌駕し、黒いモヤ状の敵の身体から次々と敵が出てくる。

「敵ンン！？バカだろ！？

ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ！」

「先生、侵入者用センサーは！」

「もちろんありますが…！」

１３号たちの様子を見るに、センサーが反応しなかったことがすぐにわかった。

「現れたのはここだけか、学校全体か……

何にせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうことが出来る”個性”がいるってことだな。

校舎と離れた隔離空間。そこにクラスが入る時間割……バカだが、アホじゃねぇ」

『つまり……これは何らかの目的があって、用意周到に画策された奇襲…ってこと？』

冷静に状況を把握する者もいれば、突然の敵に怖がる者もいる。

「１３号避難開始！学校に連絡試せ！

センサーの対策も頭にある敵だ。電波系の個性が妨害している可能性もある。

上鳴おまえも個性で連絡試せ！」

「っス！」

そう言い１人、戦闘態勢に入る相澤。

「先生は！？１人で戦うんですか！？

あの数じゃいくら個性を消すっていっても！！

イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ。正面戦闘は……」

「一芸だけじゃ、ヒーローは務まらん」

こんな状況でも教師として教え子に諭す姿勢は崩さない相澤。

「１３号！任せたぞ」

それだけ言うと、相澤は敵の渦中へと飛び込んでいった。