指定暴力団は１つじゃない【ツイステ】

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お昼休憩。Aは先に席に座ってルカを待っていた。


しばらくして、ルカがパンを買って戻って来た。

揉みくちゃにされたのか、髪が乱れている。





「はぁ……はぁ……オラ！買ってきてやったぞ、テメェの小エビとレタスのサンド！！」


『ご苦労様。月に１度のスペシャルデー。麓の街のベーカリーが学園に出張営業に来る日。

ここのサンドイッチはすごく美味しいんだよね〜』


「なんで俺がこいつの昼飯を買う羽目に……っ」


『それは君が小テストで僕より点数が低かったからじゃないか』






〜回想〜


『ねぇルカ、僕と勝負しない？』


「あ？」


『負けたら、今日のお昼ご飯を、勝った方の分まで買ってくる。どお？』


「はっ！いいぜ。今回のテストは自信があるからな！」






そう言ってルカが見せてきた小テストの点数は、５０点満点中、１０点。１問１０点の５問中４問不正解だった。

ちなみにAは１問間違いの４０点。当然Aが勝った。





『君……よくこれで自信あるなんて言えたね』


「二桁だぞ！？すげーだろうが！！」


『あーはいはい。でも負けは負けだから、僕のお昼ご飯、よろしくね』


「チッ、まぁ買うだけだしな」





〜回想終了〜





「争奪戦があるなら事前告知しとけ！！」


『言ったら断ったでしょ君』

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