55 ページ5
放課後、何とか一日逃げることには成功したA。
トボトボと歩きながら正門を出ると、後ろから走って駆け寄ってくるB美がいた。
「小海さ〜ん!」
『……』
大きな声で名前を呼ばれて聞こえないと言い訳する方が不自然だと思ったAは、立ち止り振り返った。
『……何?』
「ねぇ今からどこ行くの?」
『どこって……帰るだけだけど……』
「えぇ〜今日は『Eden』の人と会わないんだぁ。
残念、じゃあいいやっ。また明日ね〜!」
B美が立ち去ってからAは呆然と立ち尽くす。
そして数秒後、無性に腹が立ってきた。
『は?なに、私が会いに行くって言ったらついてきてたってこと?
……きっも』
口が悪いのは重々承知。だがそう言わざるを得なかった。
今日一日だけで、女子の大半を敵に回し、逃げ回っていたせいでAは疲弊していた。
『……帰ろう』
スマホがブーブーと震えていたが、Aは確認することなく家まで帰った。
661人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷雨(プロフ) - うわ〜〜っ!最っ高です!ジュンくんと夢主ちゃんがどうなるのか楽しみです!評価とお気に入りさせてもらいます♬ (2022年9月27日 4時) (レス) @page20 id: 6ceab81f66 (このIDを非表示/違反報告)
とけたた - 更新楽しみにしてます! (2021年12月26日 11時) (レス) id: 1828f2aa7c (このIDを非表示/違反報告)
りひ - 更新待ってます! (2021年12月21日 1時) (レス) @page19 id: cdf713c673 (このIDを非表示/違反報告)
りピ - こんにちは!お話の続きが気になって毎日顔を覗かせてます!私の友達が体験してそれを目撃しただけなのですが、加害者の好きな男子に告白をされた友達が下校時に学校の外で待ち伏せをされて救急車・警察・消防が来る事態となった現場に遭遇しました! (2021年11月9日 13時) (レス) id: cdf713c673 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もぶピ | 作成日時:2021年11月9日 1時