56 ページ6
家に帰ってきたAはまず、制服を脱ぎ散らかしベッドに横たわった。
着替える気力などなく、ただ乱雑に制服が床に脱ぎ捨てられている。
ブレザーのポケットに入れていたスマホが震えているが、クラスメイトからのメッセージだと思うと億劫で確認することも嫌だった。
『……明日からどうなるんだろう』
不安しかない今、Aは目を閉じると一瞬で眠りについた。
それから外も暗くなった数時間後。母親がAの部屋をノックした。
「A?帰ってきてるの?
貴方のお友達が来てるんだけど」
『友達……?誰?今、誰とも会いたくないんだけど……』
「そんなこと言われたって、もう上がってもらってるから無理よ」
『はぁ?』
起き上がってドアの向こうにいる母親を睨み付けるA。
『なに勝手なことして……』
「いいから早く降りてらっしゃいね!
あんまりお待たせしちゃ悪いでしょ!」
そう言う母親の声はどこか興奮ぎみというか嬉しそうで、一体誰が来ているのかAは頭を悩ませた。
『……私、そんな友達いないんだけど』
面倒だが、適当な部屋着を着て髪はボサボサのまま1階へと降りて行った。
661人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷雨(プロフ) - うわ〜〜っ!最っ高です!ジュンくんと夢主ちゃんがどうなるのか楽しみです!評価とお気に入りさせてもらいます♬ (2022年9月27日 4時) (レス) @page20 id: 6ceab81f66 (このIDを非表示/違反報告)
とけたた - 更新楽しみにしてます! (2021年12月26日 11時) (レス) id: 1828f2aa7c (このIDを非表示/違反報告)
りひ - 更新待ってます! (2021年12月21日 1時) (レス) @page19 id: cdf713c673 (このIDを非表示/違反報告)
りピ - こんにちは!お話の続きが気になって毎日顔を覗かせてます!私の友達が体験してそれを目撃しただけなのですが、加害者の好きな男子に告白をされた友達が下校時に学校の外で待ち伏せをされて救急車・警察・消防が来る事態となった現場に遭遇しました! (2021年11月9日 13時) (レス) id: cdf713c673 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もぶピ | 作成日時:2021年11月9日 1時